一昨日受けた妊娠糖尿病の再検査(3時間グルコーステスト)で血糖値が高いことがわかり、妊娠糖尿病と診断されてしまったので、専門の病院へ初診を受けてきました。

グルコーステストの検査についてはこちらにまとめています。

  • 1時間グルコーステスト(スクリーニングテスト)
  • 3時間グルコーステスト(再検査)
  • 病院で受付

    妊娠糖尿病の治療はいつも妊婦検診に通っている病院とは別の病院に行きました。妊婦検診を受けている病院の看護師さんが、グルコーステストの再検査結果が出た2日後にさっそく予約をとってくれたので、その病院へ行ってきました。

    受付で予約時間と名前を伝えて、初診だったので保険証とID(パスポート)を提示しました。病院のポリシー?のようなものに名前をサインして、待合室でしばらく待つと、担当の看護師さんが呼びに来てくれました。

    中年くらいの明るい女性で、一緒に病院に来てくれた夫と一緒に診察室に入りました。

    妊娠糖尿病と妊娠への影響について

    まずはじめに、私のグルコーステストの結果についての簡単な説明と、妊娠糖尿病(Gestational diabetes)について基本的なことを教えてもらいました。ポイントを以下にまとめました。

    妊娠糖尿病とは?

    妊娠糖尿病は、胎盤から出るホルモンがインスリンの働きを抑えてしまうことで血中の血糖値が高くなってしまう病気で、妊婦であれば誰でもなる可能性のある病気とのことです。そのため、糖尿病の家族歴や体型などに関係なく妊婦の全員が検査をうける必要があると教えてくれました。

    私も糖尿病の家族歴はなく、妊娠前も妊娠後も肥満体型ではないので、体質なのかなとわりきって考えています。(ただ、糖質の食べ過ぎと運動不足は否めません。)

    妊娠糖尿病は、妊娠が終わり胎盤が外に出れば治るとのことでした。ただし、妊娠後に糖尿病が治っているか経過を確認する必要があるため、出産後にまたグルコーステストで糖尿病の検査をすることになります。(その後も、健康的な食事・運動の継続と、数年おきに糖尿病の検査が推奨されます。)

    食事の改善や必要な場合は薬剤治療などで血糖値をきちんとコントロールすれば、妊娠糖尿病ではない妊婦さんと同じレベルにリスクを下げることが可能であることも教えてくれました。きちんと対処すれば大丈夫なので、過度の心配はいらないと明るく励ましてくれました。

    ただし、もしきちんと血糖値をコントロールせずに過ごしてしまうと、母体にも胎児にも悪影響を及ぼすリスクが高くなるため、対処することがとても大事なようです。

    胎児への影響は?

    妊娠糖尿病の胎児への影響は、母体の血液が高血糖だと、その血液が胎盤を介して胎児にも流れるため、胎児の血液も高血糖になってしまうことで起こります。その結果、考えられるリスクは2つあります。

    ひとつは、胎児は血糖値を下げるために膵臓(pancreas)からインスリンをたくさん出すことになり、生まれた後も過剰にインスリンを出してしまい、低血糖になってしまうことです。

    もうひとつは、胎児が子宮のなかで大きく育ちすぎてしまい、出産が困難になるリスクが高くなることです。帝王切開(C-section)のリスクも高くなります。

    これらのリスクをできるだけ少なくするために、母体の血糖値コントロールが重要とのことでした。そのほかに、胎児の奇形への影響については、妊娠後期の現時点では胎児の臓器はほぼできあがっているため影響はないと教えてくれました。

    妊娠糖尿病の治療

    最初の治療方針は、妊娠糖尿病の「ガイドライン」に沿った食事をして過ごし、食後の血糖値を毎日計測して、血糖値が高く上がりすぎないようにコントロールできているかを確認して過ごすことです。

    食事によって血糖値がうまくコントロールできなかった場合は、インスリン注射による治療が必要になるとのことでした。もしインスリン注射を受けることになっても、インスリンは胎盤を通らないので胎児への影響はない安全なものだと教えてくれました。

    食事のガイドライン

    食事は、炭水化物(Carbohydrate)の摂取量と摂り方が決められており、それに沿って食事をとります。炭水化物や糖質をゼロにしたり、極力減らすというものではなく、妊娠に必要な量を、血糖値を急に上げることなく上手に摂取することがガイドラインのポイントです。

    1日の食事ガイドラインの例(筆者の通っている病院の場合)
    食事 内容
    朝食 2 炭水化物(30 g)、2 タンパク質、1 脂質、野菜
    午前のおやつ 1 炭水化物(15 g)、1 脂質
    昼食 3 炭水化物(45 g)、3 タンパク質、1 脂質、野菜
    午後のおやつ 1 炭水化物(15 g)、1 タンパク質
    夕食 3 炭水化物(45 g)、4 タンパク質、2 脂質、野菜
    夜のおやつ 1 炭水化物(15 g)、1 タンパク質

    上記の各食事とおやつの炭水化物の摂取量を計算すること(Carbohydrate counting)がもっとも大事になります。そのほか、炭水化物やタンパク質・脂質・野菜についてもポイントをまとめました。

    (補足)炭水化物は、糖質と食物繊維の合計で表され、血糖値に影響するのは糖質のみですが、病院ではとくに分けずに「炭水化物」として扱っていたので、この記事でもそれにならっています。より厳密に計算をする場合には、炭水化物から食物繊維を引いた値の糖質を用いてもよいと思います。

    炭水化物のポイント
  • 炭水化物の摂取量を、「1 炭水化物 = 15 g」として計算し、一日の合計が150g~175gになるようにします。(多少前後しても大丈夫ですが、150gは下回らないようにします。)
  • 炭水化物は、「でんぷん・フルーツ・牛乳」の中から好きなものを選び、各食事で決められた炭水化物の量になるように摂取します。
  • 炭水化物として選ぶ食品は、全粒粉パンなどの食物繊維やタンパク質を多く含み、胃で糖分として消化するのに時間のかかるものを選びます。(フルーツジュースや砂糖の多いものはすぐに吸収されて血糖値を上げやすいため極力避けます。)
  • タンパク質や脂質は血糖値の急な上昇を抑える働きがあるため、食事やおやつの炭水化物と一緒に摂取し、炭水化物のみで食べないようにします。
  • 脂質・タンパク質のポイント
  • 脂質は、オリーブオイル、キャノーラオイル、ピーナッツバター、アーモンドバター、アボカド、魚など健康的なものを選びます。(とくにアボカドは食物繊維も多く、脂質としておススメの食品とのことです。)
  • 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)は、低脂質や脂肪ゼロのものを選びます。
  • 野菜のポイント
  • 各食事の「野菜」は、でんぷんの多くない野菜を好きなだけ食べることができます(レタス、トマト、ホウレンソウ、セロリ、キュウリなど多くの野菜)。これらの野菜にも少量の炭水化物が含まれますが、炭水化物の計算からは無視して大丈夫です。
  • でんぷんの多い野菜(ジャガイモ、カボチャ、サツマイモ、コーン、豆類など)は、「野菜」ではなく「炭水化物」として計算します。
  • タンパク質、脂質は血糖値に大きく影響しないため、炭水化物のようなグラム数の摂取基準はありませんが、摂取カロリーの割合を「炭水化物:タンパク質:脂質 = 45%:35%:20%」を目安として、1日の必要カロリーになるように摂取します。

    炭水化物の量は制限することになりますが、逆に炭水化物の何をどれくらい食べてよいのかがはっきりしたので、このガイドラインに沿って食事を継続していきたいと思います。具体的な食事メニューは、病院の資料を参考にしながら、新しい食材にもいろいろ挑戦したいと思います!

    血糖値の測定

    ガイドラインに沿って食事をした後は、計測器を使って血糖値を測り、目標値を超えていないかどうか確認します。

    目標血糖値
    食前 食後1時間 食後2時間
    60 ~ 95 mg/dL 60 ~ 140 mg/dL 60 ~ 120 mg/dL

    私は、朝食前(Fasting)、朝食後2時間、昼食後2時間、夕食後2時間の1日4回の血糖値を毎日測ることになりました。

    血糖値の測定に用いる測定器は病院でその場で渡され、使い方も教えてもらいました。計測器はコンパクトで持ち運びもしやすそうです。

    血糖値の計測器『ONE TOUCH Verio Flex』

    血糖値の測定では、指からほんの少し血液を採るため専用の針で刺すのですが、看護師さんいわく、従来の測定器よりも痛くなく改良されているようです。(看護師さんに測ってもらったときは、ちょっと痛かったですが…)

    この測定器の詳細については、こちらの記事にまとめました! 食べたものの結果が2時間後にはわかるというのが、ちょっとどきどきしますね。

    今後の予定

    これから1週間、ガイドラインに沿った食事と血糖値の記録を行い、1週間後にまた病院で血糖値の結果などを診てもらうことになりました。

    血糖値の測定は妊娠が終わるまでずっと続くことになるそうです。これは、妊娠の経過が進むにつれて血糖値も上がりやすくなり、継続して観察することが大事なためだそうです。1週間で血糖値が問題なければ測定が終わるのかと思っていたので、ちょっと残念!

    ただ、もし血糖値の経過が安定してよければ、1日の測定回数を減らしたり(たとえば、朝晩だけとか)は可能性があるそうです。血糖値の測定は想像していたよりも負担には感じていないので、測り続けるのは問題ないのですが、毎回の計測のための付属品(使い捨ての針と試験ストリップ)に多少お金がかかるので、今後測定の回数が減ればありがたいですね。

    初診はこれらの説明を1時間ほど受けて終わりました。1週間にはよい結果が持ってこられるように、ガイドラインに沿った食事の実践をがんばりたいと思います!