アメリカ・ボストン美術館で開催中の『フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)展』を見てきました。フリーダ・カーロ(1907~1954)はメキシコの画家として知られています。フリーダ・カーロの絵は初めて見ましたが、一目見てそれとわかる緻密で力強い絵が印象的でした。展示会について簡単に紹介します。

フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)展 概要

会期:2019年2月27日~6月16日
場所:ボストン美術館 3階(Museum of Fine Arts, Gallery 332、334)Avenue of the Arts 465 Huntington Avenue Boston, Massachusetts 02115
アクセス:「Museum of Fine Arts駅」徒歩2分(詳細はこちら
公式HP:Frida Kahlo and Arte Popular

天気のよい土曜日のお昼ごろに訪れましたが、美術館のなかはほどよい賑わいでした。チケットを買うのには5分ほど並びました。

チケットは1種類のみで、常設展と企画展とでとくに区別はありません。ひとつのチケットでボストン美術館内のすべての展示を見ることができます。また、このチケットは10日以内にもう一回無料で入場することもできます。(とてもお得なので、私は以前訪れたときは10日以内にもう一回来ました!)

3階の『フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)展』の展示室には、他の展示室よりもたくさんの人が居ましたが、並ばずにすぐに見ることができました。

展示室の入り口

フリーダ・カーロの人物画

展示会では、フリーダ・カーロ自身が描いた絵のほかに、フリーダ・カーロが集めたメキシコの民族芸術品や衣服などのコレクションが展示されていました。

展示数はそれほど多くないので、1時間ほどあればじっくりと見ることができると思います。(ただ私はあまり時間がなかったので、絵画をメインに見てきました)

展示室に入ってすぐに目に入るのが2枚の人物画です。どちらもそれほど大きな絵ではありませんが、とても緻密で重みのある人物の雰囲気と、濃密な色使いが印象に残りました。

フリーダ・カーロは自画像を多く描いた画家ですが、その1枚をみることができました。

Frida Kahlo『Self-Portrait with Hummingbird and Thorn Necklace』

黒く太く描かれた眉とまっすぐな目や、背景の緑色の豊かな色合いがまず目に入り、その力強さがとても印象的でした。

一方で、描かれているフリーダ・カーロの首にはいばらのようなものが巻き付いており、そのトゲが首に刺さってところどころわずかに流血しています。よく見ると、自画像の表情からも悲しみや痛みのようなものを感じました。

絵全体の雰囲気からは、以前日本で見た田中一村(1908~1977年)の絵を思い出しました。濃密な雰囲気が少し似ているのかもしれません。

もう1枚の人物画には2人の女性が描かれています。私はこちらの絵の方がより好きでした。

Frida Kahlo『Two Woman』(1928)

こちらの絵も色使いや人物の表情がとても印象的です。また、背景に描かれた緑の葉や実もとても緻密に描かれており、重圧感を感じました。

これらの絵画のほかにも、フリーダ・カーロが集めたメキシコの民芸品や衣装など、メキシコの民族芸術に関するさまざまなコレクションが展示されていました。そのなかには、刺繍の美しい民族衣装や、カラフルな色彩で細かく絵付けされた箱など、あまり見たことのない品々が並んでいました。

ゆっくりと時間がとれれば、こういったコレクションからメキシコの民族芸術を感じるのもいいかもしれません。

おわりに

ボストン美術館はとても広い美術館なので、企画展以外の常設展も見どころがたくさんあります。常設展についてはまた別の記事でまとめたいと思います。